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残酷でグロイが、読み終わりの爽快感 ~その女アレックス!~ [小説レビュー]



その女アレックス (文春文庫)
作:ピエール ルメートル / 翻訳;橘 明美

2014年度
「このミステリーがすごい!」海外編第1位 / 「週刊文春2014年ミステリーベスト10」第1位 / 「ミステリが読みたい! 」第1位 / 「IN POCKET文庫翻訳ミステリー」第1位 / 「イギリス推理作家協会賞」 / 「リーヴル・ド・ポッシュ読者賞」


第一回目の小説レビューでございます。

まぁまぁ、わたくしこう見えましても小説も漫画も映画も一般の方よりは手に取る機会が多くて、たまたまタイトルと帯だけで衝動買いしたこちらの本が大当たりでございました。

残酷でグロイ描写が多々ありますが、人間の心理描写も描かれており、正義とはそれぞれの対場で大きく変わるということも書かれており……、なんにしても盛り沢山なサスペンスミステリーでございます。

まだ読まれていないという方、先入観を持たずに、手に取ってみてください。


簡単にあらすじ
引用文
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。 檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが...しかし、ここまでは序章にすぎない。 孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進する。


まあ凄いお話ですよ!

わたくし電車の中で読んでて、終点まで行ってしまったくらいに読みごたえがありまして、ラストの謎が解けるところで普通に「あ~、そういうことね」って、声を出してしまいました。

この物語は、被害者のアレックスと警官のカミーユの視点でそれぞれ描かれております!

謎多き美女であるアレックスが、なぜ誘拐されるのか?
誘拐されたアレックスを探す、コミカルでも頭の切れるカミーユは、無事にアレックスを見つけることができるのか?

ハラハラドキドキという、ありきたりな表現ではありますが、本当にハラハラドキドキする展開と描写……、そして読み終わった後の爽快感をお約束する作品でございます!

ただご注意ください!

1.残酷な描写がかなり多いです
2.ご都合主義を感じる箇所(ミッシングや犯人の動機付けね)
3.カミーユたちの捜査(演出都合だと思う)

特に女性で、アレックスに感情移入されてしまう場合は、気分が悪くなるかもしれません。
ご注意くださいませ。

そして、最後にご忠告です。

その女アレックス・・・
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ三部作の二部目でございます。

ですので、一部目の”悲しみのイレーヌ”を読もうと思われている方は、先に”悲しみのイレーヌ”をお読みください。
二部目の”その女アレックス”で”悲しみのイレーヌ”の結末が出てきちゃうらしいのよ。

いや~、失敗しましたよ。
わたくし先に”その女アレックス”読んじゃいましたから、”悲しみのイレーヌ”に手が出しづらいのなんの!

……、ということで、もし海外サスペンス小説を探している方がいらっしゃいましたら
”その女アレックス”――オススメです♪


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白衣の天使(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

白衣の天使.jpg

薄暗い部屋、低い天井、なぜこんなとこに寝ているのか、全くわからない。

体を動かそうにも、まるでいうことをきかない。

周りを見ると白い制服を着た看護婦さんが立っていた。

彼女は心配そうに、少し微笑みながら俺を見ている。

「大丈夫だよ。抜く?」

抜く?

目線を俺の腹部まで落として、再び「大丈夫だよ。抜く?」と、聞いてきた。

腹部を見てみると、槍が刺さっている。

それまで痛みなど感じなかったが、視認してしまったら急に激痛を感じ出した。

口からは血が溢れ、けいれんが起きる。

口に何か詰め込まれたように声が出せない。

「抜く?」と、再び聞かれる。

俺はパニックになり首を振り続けた。

彼女は「抜くの? 抜こうか?」と、何度も聞いてくる。

俺は助けて……と、消えそうな声を漏らした。

……気が付くと、病院のベットの上。

体は動かず、腹部には包帯がまかれていた。

看護師が目を覚ましたことに気が付き、先生を呼びに走った。

「今先生が来ますから。そのまま寝ててください」

さっきのは夢? 妙に生々しかった……

俺は夢の中で白い制服の看護婦が現れたことを話した。

「見ました? 彼女守り神なんです。彼女を見た人たちは、危篤状態からちゃんと回復するんです」

「彼女なりに、助けようと必死になってたんですね」

看護師たちは冗談交じりでも安心した声で話していた。

先生が来て、状況の説明と手術を行った旨を伝えてきた。

車で事故を起こし、ぶつかったトラックの荷が腹部に刺さったまま手術を行ったのだと。

刺さったままだったため、出血が少なく助かったとのこと。

傷がふさがるまでは入院だと言われたが、一日でも早くここを抜け出したい。






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不法侵入(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

不法侵入.jpg

仕事の疲れを癒そうと湯船に熱いお湯を張っている。

「今日も一日お疲れ様でした」

誰に言うわけでもなく一人ごちる。

部屋には女性の好きそうなぬいぐるみがいたるところに転がっている。

タンスの上には、二人の旅行中の写真が額に入ってこちらに笑いかけている。

洗面所には色違いのおそろいの歯ブラシ。

冷蔵庫を開け、残り物を確認する。

今日は野菜炒めでも作ろうと、考えていた。

彼氏の方はまだ帰ってきていない。

「遅くなる」て、家の留守電に録音されていたから、私はお風呂に入ってゆっくりしておこう。

冷蔵庫にビールも入ってたから、あとでもらっちゃおう。

汚れた服を脱ぎ、雑に洗濯機に投げ込む。

シャワーで体についた汚れを落としていると、部屋で何か物音が聞こえた。

おかしい……

鍵も閉めてるし、窓だって閉じてた。

バスタオルを体に巻いて、急いで部屋に向かう。

真っ青な顔の男が部屋の真ん中に立っている。

男は私の気配に気づき、振り返った。

部屋の中に叫び声が響く。

男は私を認めると外に走り去ってしまった。

誰だったのか……

早くここを出た方がいいな。


   



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既視感(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

既視感.jpg

経験したことないけど、前に一度経験したこと…

そんな体験をしたことがありますか?

『デジャブ』と、言うらしいです。

わたしはいつもこの場所に来ると思います。

会社の深夜の屋上。

手すりに手をかけると前にもここに来たような……

この手すりに手をかけたような記憶があるんです。

でも、思い出せない。

おそらくそれが『デジャブ』なのかと。

今でも気になって、ずっと屋上から下を覗いています。

もちろん下は道路で、なにもありません。

誰かがわたしを無視して、手すりを乗り越えて先にいきます。

その光景を何度も見てしまっているので、もしかしたらそれが焼き付いているのかも。

下を覗くと赤い花びらが咲いたように、血が広がっています。

あ~『デジャブ』だ。


   



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イタコ(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

イタコ.jpg

友人の彼女が死んで、もう一年が過ぎていた。

立ち直ってほしいとずっと思っている。

彼女は、殺された。

彼はいつまでも彼女に囚われている。

犯人と思われる人物は、彼女の死後、一週間ほどして変死体として発見された。

おそらく自殺だろうと、言われている。

ただ、彼女を殺したという証拠もないため、警察も容疑者としてのみ、形だけの捜査を行い終了した。

そんなことで彼の心は救われなかったのかもしれない。

復讐もできない、捕まえて罪を裁くこともできない。

この一年、彼はずっと悔やんでいるように見えた。

この一年、ずっと彼女を殺した犯人のことばかり調べている。

そんな姿を見ていられなかった。

俺はダメもとで、知り合いの霊能力者に彼女と話ができないか頼んでみた。

霊能力者は快く応じてくれた。

『ストーカーに殺されたこと』『犯人は死んだ奴であること』『彼に私を忘れて欲しいこと』を伝えてきた。

彼はその話を聞いてホッとしたようだ。

「間違ってなかった」

彼は、霊能力者の話を聞き終えて、消えそうな声でつぶやいた。


   



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手招き(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

手招き.jpg

子供のころ、わたしたち家族は凄いボロアパートに住んでいました。

隣の部屋のくしゃみが聞こえるくらいの壁の薄いアパート。

隣の部屋には、人の好いお爺さんが一人。

いつもニコニコしてて、よくわたしと妹を手招きしては、お菓子をくれました。

わたしたちは嬉しくて、お爺さんに凄いなついていた記憶があります。

よく妹と下校途中にお会いしていましたね。

道路の反対側を歩いてて、わたしたちに気が付くと、「おーい、今日はチョコレートあるよ」と、言っては手招きをして声をかけてくれます。

嬉しくて、いつも急いでお爺さんのところに走って行ってました。

ある日、いつものようにお爺さんが手招きをしているのを見付け、妹と走り寄って行くとき、妹が車に撥ねられました。

妹は幼かったので、わたしのように注意して道路を渡らず、お爺さんのところに走って行ったのが原因でした。

命に別状はなかったのですが、長期で入院することに…

病院が街にあったため、家族で引っ越すことになりました。

それからお爺さんに会ってません。

先日、お爺さんが孤独死していたことを母から聞かされました。

近所では有名な問題のあるお爺さんだったと聞かされて、ちょっとビックリ。

いつもニコニコしてお菓子をくれる優しい印象しかなかったのに…


   



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研修(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

研修.jpg

昔ながらの趣のある旅館に泊まることになった。

先日から研修で会社の研修施設に行っていたんだけど、老朽化で設備に問題が出ちゃって。

しかたないから急きょ旅館を手配することになった。

狭い部屋に押し込められて、各階に共同トイレと一階に大浴場があるだけの昔ながらの旅館。

売店は19時にはしまってしまう「やる気あるのか?」て、思える営業時間。

山奥で場所が場所なだけに贅沢も言えず…

5階建ての最上階をすべてうちの会社で埋めてしまった。

研修はひたすら忙しく、終わったら自分の部屋から出ることなく寝て次の日に備える毎日だ。

雑魚寝の狭い部屋。

夜中にトイレに行くのも、皆を起こさないように気を付けないといけない。

面倒くさい…

トイレで用を足しながら煙草をふかしていると、窓に張り紙が張られている。

痴漢に注意! 覗きに注意!

男子便所に張る「注意」じゃないなと、少し笑えた。

手を洗っていると窓から覗いている女性の顔が見えた。

目が合うとすぐに引っ込んだが…

これって、痴漢じゃなくて痴女じゃね? て、また一人で笑ってしまった。

まぁ、見られても困ることないけどね。


   



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