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聖職者(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

聖職者.jpg

この中学に赴任して20年。

私は人生の半分を教師として生きてきた。

周りは無責任にも教師を聖職者だと言う。

仕事に対しての責任はあるが、それは学校にいる間だけだ。

突然校内放送が流れた。

校内に不審者がいるそうだ。

社会も学校も変わってしまい、以前のようにはいかなくなっている。

鳴り響く非常ベル、繰り返される校内放送、遠くで聞こえる生徒達の逃げる声。

私は校内に生徒がいないか歩き回った。

廊下・教室・体育会・トイレ…所々に倒れた生徒がいる。

もう、息をしていない。

どうやら校内には生徒は残っていないようだ。

近くでサイレンの音が聞こえている。

すぐに警察が来るだろう。

そのとき、用具室から物音が聞こえた。

私は用心しながら、静かに扉を開ける。

授業をサボっていた私のクラスの生徒がいた。

ホッと胸を撫で下ろす。

最後の一人がようやく見つかった。

生徒は怯え震えていた。

「怖がらなくて大丈夫。皆と一緒にいこう」

優しく声をかけて、おとなしくなった。

生徒を抱え担任をしている教室に戻った。

生徒を自分の席に座らせ、私は教団に立った。

今日は、全員揃っている。

静かに席に座っている生徒だった子供達を見て、満足していた。

もうすぐ警察が来る。

一安心だ。


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