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初恋(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

初恋.jpg

俺は、この年になるまで恋というモノをしてこなかった。

好きだ嫌いだの色恋沙汰を腐るほど目にしては嫌悪感を抱き、結婚しては離婚をしているアホな奴らを見てきている。

何も見えていないからだ・・・

そんな考えがあるからなのか、人の嘘が見えるような気がするのか、未だに人を好きになったことは無いし、これからも無いように思っている。

でも、たまたま出会ってしまった。

真っ赤なワンピースを着た少女。

一目見たときから、他とは違う何かを感じた。

鼓動が早くなり、両手には汗が滲んでいた。

歩道橋で彼女は遠くを見つめ、悲しそうな表情をしている。

俺は今まで接することを避けて生きてきた。

一歩を踏み出すことができなかったのだ。

何も見なかったことにして、自分の気持ちに嘘を付いて、その場をあとにした・・・

仕事に追われ、忙しい日々を過ごしていた。

「忙しくしていれば彼女のことを忘れられる」

そう考えていたんだ。

でも、俺の頭の中は彼女のことでイッパイだった。

会いたい気持ちが止めど無く溢れてくる。

気が付いたら、俺はまたその場所に来ていた。

彼女は居た・・・

また、変わらず遠くを見つめ、悲しい表情をしている。

胸がはち切れそうだ。

俺は花束を買い、勇気を出して彼女に歩み寄った。

精一杯振り絞って震える声で告白し、花束を彼女に捧げた。

遠くを見つめていた彼女は、ほんの一瞬だけ笑顔を見せてくれた。

次の日から、彼女に会うことはなくなった。

・・・初恋というのは実らないものだな。

やっぱり俺は、これからも人を好きになることは無い。


   



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