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別れ話(意味がわかると怖い話) [意味が分かると怖い話]

別れ話.jpg

俺を心配してくれる人はもういない。

死のう…吊るされたロープを見ながら、考えていた。

その時、携帯から懐かしい音楽が聞こえた。

この曲を聞くと彼女を思い出す。

彼女専用の着信音だ。

俺達は施設で育った、幼なじみ。

親に見捨てられた子供達が集まる場所だ。

寂れた商店街の中にある小さな施設。

彼女はいつでも一緒にいてくれた。

笑顔いっぱいで、誰にでも優しかった。

高校卒業後、勇気を出して告白したんだ。

それがキッカケで付き合って、同棲する事になった。

毎日夜遅くまで働く俺を支えてくれた。

弁当も早起きして作ってくれた。

もう、食べることは出来ない…

同棲を始めて3年が過ぎた頃、彼女から癌だと知らされた。

彼女は別れを告げてきた。

俺は「側で支えたい。何を失っても、お前の為に生きたい」と本気で話した。

それでも彼女の意思は強く、次の日には別の病院に移っていた。

彼女の病室には、手紙が置かれていた。

『私の事は忘れて、幸せになってね』

俺は泣いた。

人目も気にせずに、大声で泣いた。

あの笑顔も、温もりも、優しさも、何も感じることが出来ない。

…それから、数ヶ月。

頑張って生きてきたけど、もう限界だ。

一人がこんなに辛いなんて。

首にロープを掛け、台を勢いよく蹴った。

薄れていく意識の中、着信音の鳴る携帯の画面には、彼女の名前が見えた。

俺も、もうすぐそっちに逝くよ。


   



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